催眠誘導

催眠誘導とニセ催眠

催眠誘導というのは言うまでもなく、催眠状態にクライアントさんを誘導する技法を指します。 催眠誘導を行ってクライアントさんを催眠状態に誘導できてはじめて、催眠療法の核となるセラピーにいよいよ移れるのです。 実のところ、全セッション中でも、相談内容を詳細に聴いて何をセラピーで行うかを決め、催眠及び催眠療法の説明等、準備段階を経てここまで来るのには結構長い時間を要します。

ところで、実のところ、催眠状態に誘導する方法は特別には決まった方法があるというわけでもありません。 様々な方法があるわけですが、セラピーに適した催眠誘導法は、リラックスさせた状態を経てから催眠に入れる方法です。 決して何かクライアントさんをわざわざ驚かすようなショッキングなことを行うことが誘導ではありません。

クライアントさんの中には、催眠に入るのが怖いと思ってる方が時折見受けられますが、基本的には催眠に入ることはとても楽です。どのくらい楽かというと、それは眠りにつくくらいとても自然で楽なものです。 あれこれ考えることではありません。 いえ、あれこれ考えているとしっかり催眠に入れるものまでは入れなくなってしまいます。

ですので、そうした自然で楽な催眠誘導でない場合は、そこからは一刻も早く脱出して逃げることが肝要といえます。 というのも、時折、クライアントさんからおかしな話を聞くからです。 つい先ほど、催眠誘導には決まりきったやり方があるわけではないと言いましたが、とても催眠誘導とは思えない手法で何かをされてる話だったからです。

幼稚な手法の典型は、よく映画なんかで見かけるような、例えば振り子を使って、あなたは眠くなーる、眠くなーる、なんていう催眠誘導とはとてもいえないような手法です。

こんな手法ではとても催眠状態になんか誘導できそうにはありませんけど、だからと言ってこうした手法を用いられたからと言ってそれ自体に、特別害がある、というほどのこともないかもしれません。

今ここで敢えてわざわざ、注意喚起しなければならないのは、ビックリするような非常識な話を複数のクライアントさんから聞いているからです。 まず、これを先に注意しておいたほうが良いように思いますので、心に留めて置くようにしてください。

警戒しなければならないことの一つは、首をぐるぐるぐるぐると回されて、気がついてみると気を失っていた、というものです。 これは心の状態、意識状態を催眠状態に誘導しているわけでも何でもありません。ただ単に、身体的に気絶させることで、意識を失わせているだけです。 これはトランス状態でさえありません。 身体的に非常に危険なことをされているわけですから、一刻も早く、その場から逃げなければいけません。

警戒すべきもう一つのニセ催眠誘導は、(相手の)指で目を強く押された、というものです。 これは言うまでもありませんが、身体的に危害を受けているわけです。

催眠は安全なものです。 ですが、今あげた二つは少なくとも催眠ではありませんし、身体に物理的な損害を与えている行為でしかありません。

催眠誘導に身体は使いませんし、基本的に身体に触れることもありません。

少なくても、催眠療法で用いる催眠で、身体に衝撃を与えることはありませんので、先のような明らかにおかしな施術所に行かれていたことに気がついた場合は、一刻も早くそこから脱出することが肝要です。

別に驚かせるわけではありませんが、世の中にはそうした恐ろしいところも、実際にあるようです。

もう一度言います。 催眠誘導は体にも優しくリラックスできるものでなければ、そこでやってる事は、間違っても催眠療法ではない、ということです。

催眠療法で用いる催眠誘導は、身体のリラクゼーションを伴うもので、まったく安全なものです。決して身体に損傷を与えるものではありません。

万一(千一? 百一??)、首をぐるぐる回されたり、目を押しつけられたりされそうになったら、その前にすぐ、その場を去らなければならない程の傷害を受けるような危険な状態に置かれていると自覚するようにしましょう。

さて、ですが、気をつけなければならないことは、実はこれだけではありません。 というのは、これまでしばしばクライアントさんから、「以前のところでは、貴女は催眠にかかり難い、と言われました。」という声を決して少なくないクライアントさんから聞くからです。

まあ、ですが、驚くことに、その中の約3分の2くらいの方々は、実際に私が行ったところ、催眠にかかり難いどころか、むしろハッキリと催眠にかかり易い方の上位3割に属している方々だったりします。 実に不可解な現象を目の当たりにしてきている現実があります。

つまり、どういうことかというと、はっきり言って、ろくに催眠状態に誘導できていない施術所は実際のところ相当に多そうだ、ということです。

デタラメ催眠療法例イカサマ退行催眠例、それに間違った退行催眠例などで示した施術では、確かに、催眠状態にクライアントさんが入っていなかったとしても、できるようなものだということはお分かりかと思います。こうした施術に惑わされてはいけません。

普段から意識的に催眠状態に入っている方は普通おりませんので、実のところ、クライアントさんの多くは、それが催眠だと言われればそうなんだと錯覚してしまうのが実際のようです。

さらに悪いことには、催眠状態に入っても、催眠状態に入っているという自覚は、通常は本当にないものなのです。たとえ、きちんと催眠に入っていたとしても。

なので、尚更、嘘がまかり通ってしまう現実があるようです。

催眠誘導には身体を使うことはないのと同様に、
はじめての催眠誘導には通常、5秒、10秒の速攻誘導を使うことはありません。 ましてや、瞬間的に催眠に入れることもありません。 それだけでなく、初めてでなくても特別な場合を除いて、そうした誘導は行いません。

もちろん、リラックスを促しながら、徐々に段階的に催眠に誘導するわけですが、その口調、誘導の仕方には、ここでは説明できないような一種独特のものがあって、決して通常の会話調のしゃべり口調ではありません。 そりゃそうです。 意識を深いところに持って行くのですから。

だからと言って、多くの方が思われているようないかにも催眠に導くような意識をどこか別の場所に持って行くような口調でもありません。 そうした口調では意識を普段感じたことがないような深いところに持って行くことはできません。

いくら誰だって日常的に実は催眠状態に入っているとはいえ、普段の意識のままでどこかに誘われるように導かれて行くところは、たとえ半ば催眠状態であったとしても、それは潜在意識が活躍してくれる状態というよりは、単に、顕在意識の理性が弱まったに過ぎない、潜在意識も顕在意識も十分には働いていない未熟な状態でしかありません。実はこの状態が最も注意を要する状態かもしれません。 というのも、単に顕在意識の理性が弱まった状態というのは騙されやすい状態だからです。

こういうのは受けているほうは自覚はないものですが、意識をしっかり持っていれば単に催眠に入りにくくなるだけだったりしますので、受けるほうは気にしてどうなるものでもありません。

ところで催眠療法では言うまでもありませんが、催眠誘導ができて初めてセラピーができるスタート地点に立ったことになるわけですが、催眠にかかりやすい上位20%程度の人たちは、普通の会話のしゃべり口調でも、催眠に入っていけるものですので、彼らに関して言えば、何の特別な技術も必ずしも要りません。

もちろん、だからといって催眠にかかりやすい上位20%の人しか催眠に誘導できないようでは、必要な水準に達している催眠誘導とはとても言えないわけです。 それにもかかわらず、世の中にはそうした施術者のほうがはるかに多そうな気配はあります。

ところで、一般的に、催眠誘導ははっきりと聞き取れる(ある種大きな声)で誘導しなければなりません。 スズメの泣くようなか細い小さな声では、そもそも何言ってるか聞き取れないので、誘導できるような声ではありません。

これは原則論です。 必要に応じて小さな声は使います。 もちろん、聞こえない声では発してる意味はありませんので、聞こえる声で発するわけですが。

とは言っても自信のない、か細い声では催眠誘導はできません。 いえ、たとえ大きな声出しても、それがか細い自信のない声ならば、催眠に入りやすい上位20%の人でも催眠に入れないかもしれません。

催眠誘導は十分繰り返し訓練を積まないと、まともにできるようにはなりません。

 

 

 

催眠の解除

催眠療法を終えるためには当然ですが、催眠状態のまま終えるわけにはいきません。 催眠療法のセッションは必ずそのたびごとに、催眠状態から通常の意識状態へと戻してから終えるのがです。

ところが、世の中には催眠が効いていて催眠状態にいる間だけ暗示は作用していてくれる、と思っている方々がおられます。 ひょっとしてあなたもそうした方だったでしょうか??

よく催眠ショーなんかで、腕が固くなって動かない、なんていう現象を見ていると、ついつい、催眠とはそうした、効いてる時、効いてる期間だけ作用しているものだと錯覚しがちになるかもしれません。

もしそうだとすると、いったん催眠が解けて、催眠状態から出てきてしまうと、もはや暗示は作用しなくなるので、そうなる前に、催眠が解ける前にまた再び催眠療法を受けに来て、暗示を入れ直さなければならない、と思われているでしょうか??

そうだとするともしかして、催眠療法というのは、生きている限り永遠に行い続けなければならないと思われてはいないでしょうか??

あるいは、催眠を解除なんてしてもらいたくない、一生催眠状態のままでいたい、と思われているでしょうか??

催眠療法というのは催眠中に必要なセラピーを行って、その場で即座に作用する療法です。 もちろん、それで完了というわけには通常行きませんが、基本的に短期療法です。 何度も何度も通うような性質のものではありません。 ましてや下手な整体みたく半永久的に通い続けなければならないようなものではありません。

催眠療法は、そのセッションのたび毎に、催眠は解除しなければいけません。 もちろんこれは、催眠状態のままで居たら危険だから、という理由ではありません。

人間の意識は日常、起きているときは潜在意識は(表立っては)活動してはおらず、顕在意識(だけ)が活動しているからです。 催眠療法が終われば、その日常の状態に戻すわけです。

世の中には、催眠がもし解けなかったら大変なことになる、なんて心配する方がいらっしゃるようです。 (それを理由に催眠療法は危険だと思ってる方さえいるようです。)

きっと、もし催眠が解けなければ、おかしなことを永久にやり続けてしまうのではないだろうか、という心配からなのかもしれません。

ですが、そういう方は、それは催眠ショーの見過ぎってものでしょう。

それは杞憂というものです。

催眠での最悪事態とは、それは、そのまま昼寝をしてしまうことです。 それは決して催眠が解けなくなることではありません。 昼寝ですから、ある一定時間すれば、自然と起きてくるだけです。

もし、自然に起きてくるまで待てなければ、普通に体を揺すって起こせば良いだけです。 普通に人を起こすのと全く同じように起こすことができるだけです。

そもそも催眠状態というのは眠りに入る直前の状態とも言えるわけですから、その延長線上には睡眠があるだけなのです。 それは催眠が解けない状態ではなくて、催眠から睡眠に移行しただけの話です。

よく世の中には、催眠が解けなくなってしまったらどうしようと、心配する方々がいらっしゃいますが、別に催眠状態というのは行き場所のない抜け道のない状態なんかではなくて、その先には単なる眠ってる状態、睡眠状態があるだけですし、その手前には普通の起きている状態があるだけなのです。

どっちに転んでも、それは単なる日常的な毎日経験している状態でしかないのです。 しかも、催眠状態だって例外ではなく、日常的な毎日経験している状態でしかありません。

つまり、そのまま催眠状態にいても、いづれはこの不安定な状態からは抜け出て、睡眠状態になるか、起きてる状態になるかのどちらかなのです。 そして、起きてる状態にもってくることを催眠を解く、催眠を解除する、と言っているにすぎません。

もし、その反対に眠ってしまえば、単に、体をゆすって普通に起こせば良いだけです。

催眠が解けないとか最悪事態というのは、実はこの単に眠ってしまう状態のことでしかないのです。 催眠が解けないなんていうことはないのです。 眠ってしまったならば単に普通に起こせば良いだけなのです。 眠ってしまった人には別に何も暗示を与えて起こすわけではありません。 そもそも顕在意識が働いていないわけですから、言葉も伝わらないのですからね。

もちろん催眠状態にあっても、普通に眠っている人を起こすように体をゆすれば、普通に起きてくるだけです。

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